宇治の占い師ゆめのうきはし教室

勉強……苦手なんだよな。それはともかくとしてよろしくお願いします。

No61 タロット2

アントワーヌ・クール・ド・ジェブラン(フランス語版)が『太古の世界』を著し、タロットのエジプト起源説を唱えると、それに触発されて、最初の職業タロット占い師でもあるエッティラが新解釈のタロットを作り出した。エッティラは上記のカード占いの方法をつかって最初の体系的なタロット占い術を編み出し、1783年から1785年にかけて『タロットと呼ばれるカードのパックで楽しむ方法』を出版した。かれはジェブランを信奉し、エジプト起源説によってタロットに神秘主義的な意味づけをした。またタロット占いに初めて「逆位置(リバース)」という解読法を加えた他、小アルカナの4スートに、四大元素を当てはめるなどし、さらに、初めてタロットと占星術を具体的に結びつけ、大アルカナから3枚を除いた19枚に7惑星や12星座との関連を与え「机上の占星術」という一面をもたらした。これらのタロット大革命により、エッティラは事実上、現代につながる神秘主義系タロットの開祖となりました。

 

タロット史の第二の革命は、アーサー・エドワード・ウェイトの黄金の夜明け団の解釈を元にデザインした「ウェイト版タロット」である。このデッキは単調な数札であった小アルカナすべてに絵柄を与えるという創作を加えた。これが多くのタロット愛好家に受け入れられ、ちょうどかつてのフランスで一時期はタロットといえば「エッティラ版」をさしたように、一時期の英米ではタロットといえば「ウェイト版」をさすほどであった。現在の多くの創作タロットも数札に絵柄を入れる場合はウェイト版のアイディアに準拠することが多い。またこのデッキは大アルカナの8番と11番を入れ替えていた。またこれまで「愚者」のカードは番号が与えられていないか、22番であったのを、0番の番号を与えた。しかしヘブライ文字の表記自体はカードから消し去っていました。