３ハウス
第３ハウスにはコミュニケーションや移動など、様々なテーマがありますがそれらを束ねりメインは日常生活における手の届く範囲の出来事です。具体的には次のことが３ハウスの主な支配対象です。
・通勤などの日常的な移動
・近所の人や、兄弟などの身近な人物
・日常レベルで興味を惹くもの
非日常の旅行や、日常世界では役に立たない高度な学問などは、反対側の９ハウスが担当します。実占では興味を持った者に対しての知識や、関わる人とのコミュニケーションがどのように行われるかを占う際に参照します。３ハウスにある天体は、勉強や会話の中でその効力を発揮しやすくなります。では、具体例を見てみましょう。
太陽 自分の能力が伸びるのが好き
月 いろいろなことを次々試したい
水星 しゃべったり書いたりする
金星 新しい勉強や出会いが大好き
火星 経験ゼロでもなんとかなる
木星 兄弟や幼馴染から影響を受ける
土星 新しいことをするのは苦手だけれど結局頑張る
天王星 他人を出し抜くのがうまい
海王星 根拠なく他人ができることは自分もいつかできると思う
冥王星 自分の伸びしろをあきらめない
ハウス２
ハウス２は金運や所有に関することを司るハウスです。所有と言っても財布の中に入っているお金など日常レベルの消費に関する金銭がハウス２のテーマです。不動産、先祖伝来の財産、経営権などは反対に位置するハウス８が担当します。このハウスに滞在している天体は、経済的な事象においてその力を発揮するようになります。たくさんの天体が入っているなら、金銭に関して、何かドラマチックな出来事があるかもしれません。しかし、天体が何もないからと言って、貧乏であると言うことではありません。天体の数がお金の運に直結すると言うことではなく、お金に関することでどのような出来事が起こるかを判断すると言うことを解釈します。ここで、ハウス２に入るとどのような出来事や性格になるか見てみましょう。
太陽 自分の人生は他の人より充実している感覚を持つ
月 日常的に細かく節約したりやりくり上手
水星 技能や技術を鍛えて収入を得る
金星 金運良いタイプになる
火星 欲しいものがある時だけ異常に働く
木星 中年期から金運アップする
土星 働いても働いても不安なので、たくさん働いて小金持ちになる
天王星 一工夫して稼ぎたいと思考を巡らせる
海王星 決まった給料だけだと物足りない
冥王星 財布の中身は極端に多かったり少なかったりする
１ハウス
ハウス自体に名前はありません。よって便宜的に番号で呼びます。前回も触れましたがハウスも１２に分けられます。よって１ハウス～１２ハウスに分けることができます。この順番も番号通りで勝手に変えることはできません。今回はその中から最初の１ハウスを取り上げます。
１ハウスは自分がどういう人間なのか、自分では全く分からなくても明らかに自分はここに存在していると言う「自我」のある場所です。自分の姿は自分では見えない。自分の姿は鏡に写すか他者に指摘されてはじめて気づく自分では気がつかない第一印象、これが１ハウスです。ここにある天体の意識は、無自覚で他人や環境に対して強く押し出します。その人が本来持っているオーラのようなものです。つまり「無自覚のまま他者に与える印象」が１ハウスです。もし１ハウスに天体がなかったとしても、１ハウスのサインの性質＝外見的なキャラクターに合ったファッションや振る舞いを心がけると、周囲があなたに対して持つ第一印象とファッションと言動が一致するので環境に溶け込むのが早くなったり、自分のことを記憶してもらいやすくなるでしょう。
ハウス
1:ハウスとは
いよいよ占星術の三大要素の最後の一つであるハウスに入ります。ハウスとはホロスコープ（ホロスコープとは占星術における各個人を占うための天体の配置図です）を第1ハウスから第12ハウスまでの12の部屋に分割すると言う概念です。分かりにくいと思いますのでピザを例にとりますとピザ全体がホロスコープ、このピザを12に分割した1つ1つがハウスになります。サインもホロスコープで12に分割して表しますがハウスと違い30°ずつの同じ大きさ、12ピースに分けられます。ここまでは均等に分けられます。しかしこの上に乗るトッピングは平等ではないと思ってください。このトッピングが天体です。天体はバラバラに分けられ偏りが生まれます。また、ピザにはチーズとトマトソースがかかりますがチーズもピースごとに濃厚チーズやクリーミーチーズ、クリスピーなどとチーズがピースごとに違います。「濃厚チーズの部屋」「クリーミーチーズの部屋」「クリスピーの部屋」と言えばいいでしょうか。これらが揃って初めてピザが成り立ちます。この結果、トッピングが偏ったり、ピースごとに味が違っていたりするんです。勘のいい人はここで分かるでしょう。このピザの味の違いによる区分けをハウスと言います。12ハウスは12に分けられたピザそのものなんです。大きさ、生地とチーズとトマトソース、トッピングが12つに分けられ、それぞれが風味が違う、これがハウスです。このハウスが天体に影響を与えますが、どのような影響を与えるかは次回から取り上げます。
アスペクト続き
ソフトアスペクト
前回紹介したコンジャンクションは合致する相手の天体によって吉凶が変わると言う性質を持ったアスペクトでした。これから紹介するアスペクトは相手の天体が土星や冥王星であっても、常に良い意味を持つアスペクトです。常に良い意味を持つアスペクトを総称してソフトアスペクト、またはイージーアスペクトと言います。
①トライン
１２０°の角度を基準にするアスペクトです。相手の天体が悪い天体であっても必ず良い解釈をします。例えば土星とトラインを組んだ場合、土星の解釈が「努力をすれば得られる」とポジティブシンキングになります。
こちらはトラインの角度の半分、すなわち６０°の角度を基準とするアスペクトです。意味はトラインとほぼ同じ「天体同士が協調して能力を高めあう」ですがその力はトラインのおよそ半分になります。
ハードアスペクト
ソフトアスペクトとは反対にアスペクトを形成すると天体同士が互いに悪い影響を与え合うアスペクトをハードアスペクトまたはディフィカルトアスペクトと言います。
③スクエア
９０°を基準とするアスペクトで最も悪い意味の強いアスペクトです。スクエアを構成する天体同士は、互いに相手の特性を傷つけるような作用をします。例えば月と金星がスクエアを形成すると「感受性の高さによって、恋心がかき乱されるような状態」が考えられます。
１８０°を基準とするアスペクトで天体同士が互いに刺激しあう関係になりますs。それぞれの天体は、自分が本来担当する分野とは違うところから横やりを入れられる形になり動きが鈍くなってしまいます。
以上がアスペクトの概略です。この他にもアスペクトはあるのですがほとんど使われないので覚えるのは前回のコンジャンクションと今回の４つのアスペクトだけを覚えれば十分です。
次回からハウスに入ります。
天体同士が特定の角度を作ることを、アスペクトと言います。アスペクトの対象として用いられる角度はいくつかあり、それぞれに名前がついています。最も分かりやすいのは天体同士の角度が０°と言うコンジャンクションです。２つの天体が同一の位置にいるわけですからこれが特別な角度であることは疑いようがありません。では、このアスペクトと言うものは天体にどのような影響を与えるのでしょうか？例えば、水星と金星がコンジャンクションにある時、金星の愛の力は水星の知性の力を借りて自らの愛の力を的確に表現できるようになるでしょう。また、水星は知性の中に愛の力が加わることで、言葉に感情にも直接訴えかけるような情熱を情熱を持たせることができるようになります。注意してほしいのはアスペクトは常に良い方向を示すとは限らない、と言うことです。吉凶があります。例えば木星（吉星）と火星（凶星）がコンジャンクションで結びついた場合、木星にとってはマイナスのアスペクトですが火星にとってはプラスのアスペクトです。つまり、吉凶両方持ったアスペクトになります。ちなみに天体の吉凶は下の通りです。
・吉星：太陽、月、金星、木星
・時による：水星
コンジャンクションは相手次第で吉凶が変わります。しかし、相手の天体が土星や冥王星であっても常に良い意味を持つアスペクトもあります。これについては次回に。
た
12:魚（うお）座
誕生日 2月19日～3月20日
神話 諸説あります。紀元前3世紀のギリシャ人学者エラトステネースの著書『カタステリスモイ』では、シリアの女神デルケトー（英語版）が誤ってマンビジ近くの湖に落ちたときに、彼女を助けた魚が天に上げられたとする神話を伝えている。この神話では、デルケトーを助けた魚はみなみのうお座で、その2匹の子供がうお座であるとしている。
紀元前1世紀の著述家ヒュギーヌスは著書『天文詩』の中で、紀元前4世紀以降の歴史家エリトリアのディオグネトスの伝える話として、美の女神アプロディーテーとその子エロースにまつわる神話を紹介している。アプロディーテーとエロースがユーフラテス川の近くを訪れたところ、突然、怪物テューポーンが現れた。驚いた2人は川に飛び込み、魚に姿を変えて逃げた。また、ヒュギーヌスは著書『神話集』の中で、ユーフラテリス川に落ちた鳩の卵を助けた2匹の魚をアプロディーテーが記念して星座とした、とする話を伝えている。
魚座の最大の特徴は信じることです。月が魚座にある時、何かを信じて受け入れることに幸福を感じます。環境や友人のカラーにすぐ染まります。強く要求されると拒みにくくなる傾向があるため、騙されやすいと評されることもあります。この星座のルーラーは海王星です。この海王星の影響により、魚座は曖昧な雰囲気をまとっています。他者からの評価と実態がかけ離れやすいのは魚座の特徴です。嘘つきと思われることもありますが、嘘つきではありません。信じられないスピードで考えが変わっているため、嘘をつく意思がなくても整合性のない話をしてしまうのです。繊細なメルヘンワールドを持っていて感動しやすいのも特徴です。
